2017年6月18日日曜日

“人類最後の職業”はプログラマーだ――プログラミングを学ぶ意味とは

“人類最後の職業”はプログラマーだ――プログラミングを学ぶ意味とは | 文春オンライン:

 この山ちゃんウェブログでも、人工知能(AI)が人間の仕事を奪っていくという方向の話をいくつも取り上げてきました。体力のある人が得意とする肉体系の仕事は機械が、体力派ではないものの単純な事務処理は従来のコンピューターがその仕事を奪ってきました。現在のビジネスの世界で高給を取っているのは基本的には頭のいい人なのですが、そんな頭のいい人が高給で迎えられてきた頭脳系の仕事すら今後はAIが奪っていくと考えられています。人間に残されるのは、体力系もダメ、単純作業はダメ、頭脳系もダメとなったとき、いったい人間に残される仕事とはいったいどんな仕事だろうかと考えたとき、大きく次の2種類の仕事ではないかと考えています。1つはコンピューターやAIのおこぼれにあずかるような仕事(例えば、機械やコンピューターのメンテナンスなど)です。そしてもう1つは、体力でもなく頭脳でもない才能が評価されるような仕事(例えば芸術方面や宗教方面、水商売系など人間の心をいやすような仕事)ではないかと。

 そして今回取り上げさせていただいたのは、カドカワ株式会社代表取締役社長の川上量生氏による、プログラマー最強説です。プログラマー最強と言われると、現在のプログラマーという職業に就いている方々から、プログラマーなんて「IT土方」はやめた方がいいですよなんてコメントが付くかもしれませんが、ここで言う最強とは、いずれ機械・コンピューター・AIに取って代わられる体力系・単純作業・頭脳系の仕事の中では、最後まで残る部類の仕事ではないかという意味です。つまり、人間からAIに頭脳系仕事の主体が変わっていく過渡期においては、AIに指示を出す人間つまりはプログラマーが重要な役割を果たすということです。もちろん川上氏は、すべての人間がプログラマーになるべきだなんて言われているわけではありませんが、それでもプログラミングを学ぶことはすべての人が行なった方がいいと言われており、自分のそのご意見には全面的に賛成します。

 ある意味逆説的でとてもあまのじゃくな言い方ですが、自分が思うすべての人が「プログラミングを学ぶべき」というのは、必ずしもプログラミングそのものを身に付けることが目的ではありません。いわゆる汎用AIとか強いAIと呼ばれるような、そこに魂が宿る種類のAIが世に出てくるのはまだまだ当分先です。現在のAIは機械学習をベースにしたもので、途中の学習の過程が人間に追い切れないという意味で意思を感じられる場合もありますが、極論すればあくまでも電卓の延長線上ではあります。AIに仕事をしてもらいたければ、コンピューターを使う人間の側が仕事を定義したりデータをそろえたり、うまくいかない場合のデバッグさえ人間が行なう必要があるのです。何となくAIと言えば万能で、声で命令すればそれを理解して仕事をやってくれそうに思いますが、それはあくまでもサービスとして誰かが膨大な仕事をしたから可能になっていることです。つまり、当面の間はAIやコンピューターの強力な頭脳や知能を使うためには、人間側がかなりコンピューターにすり寄って行かなければなりません。そして、コンピューターへのすり寄り方を一番効率よく学べるのが「プログラミング」だと思うのです。

 川上氏が言われるのは、まわりに溢れているコンピューターの気持ちを理解できることが、これからの人間に必要な能力だということです。現在様々な企業の採用面接で重要視されている能力の一つに「コミュニケーション能力」がありますが、それは人間との関わりがない仕事はほとんど無いためでしょう。これからはコンピューターとの関わりがない仕事もほとんど無くなってくるでしょうから、人とだけでなくコンピューターとのコミュニケーション能力も重要になってくるはずです。そんなコンピューターとのコミュニケーションを学ぶには「プログラミングを学ぶ」ことが一番の近道だと思うのです。

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