2017年10月12日木曜日

頭のいい人はセックスしないのか?

Gene Expression: Intercourse and Intelligence:

 今回はちょっと刺激的なタイトルですが、Gene ExpressionでJason Malloy氏によって投稿された記事を元に「性交と知性」についての関連を考えてみます。

 まずは元記事に示されている、このグラフをご覧ください。アメリカの高校生を対象に調査された結果で、横軸にIQ、縦軸にセックスの経験がある生徒の割合(相対的な値)を取ったグラフです。これを見ると、男女ともにIQが低すぎる場合と高すぎる場合に経験率が下がり、IQ=90くらいに経験率のピークがあるように見えます。つまり、今回の記事のタイトルは本当はちょっと正確ではなく、IQが高すぎる人も低すぎる人もあまりセックスしないという傾向だというのがより正確な表現ということになります。


 そして次のグラフもご覧ください。こちらの調査対象はMIT(マサチューセッツ工科大学)の学生を対象に、専攻科目ごとのセックス未経験率を表したグラフです。元記事が純粋に学術目的だから良さそうなものの、そうでなければなかなか取れないデータですよね。この貴重なグラフによれば、生物科学や数学といった比較的頭のいい人が専攻しそいうな理系科目を専攻している生徒は、83%という極めて高い未経験率になっています。逆にスタジオアートを専攻する生徒は、未経験率0%という驚異の結果が出ています!


 アメリカ全体の平均を取ると、19歳までに初体験を済ませる割合は、男性で75%、女性で87%にも登るので、Malloy氏の元記事で伝えられるMITの学生の未経験率グラフの数値とはかなりの乖離が見られます。つまり、MITに通うような頭がいいエリート層では、世間一般に比べてセックス未経験の学生がずっと多いということが言えそうです。

 IQが高いエリート層のセックス経験率が低い理由として、Malloy氏はいくつかの仮説を挙げておられます。まず最初の説。彼らは勉強や研究に多くのリソースを費やすので、パートナーを獲得する余裕がないという説です。第二の説は、頭のいい人はリスク回避的で、若すぎる妊娠や病気に対する懸念から性的行為を遅らせる傾向があるという説です。第三の説は、頭のいい人は宗教的で倫理的に保守的だという説。そして第四の説は、頭のいい人の中にはオタクの人も多く、パートナーとしての魅力に欠けるという説。さらに第五の説として、頭のいい人は性的欲求が少ないというものです。

 どの説ももっともらしいですが、この傾向は何も高校生・大学生の時期だけでなく、その後の成人期(18歳から39歳)でも同様の傾向が見られるのだそうです。そして結婚しているカップルの場合でも、知性とセックスレスには相関関係があったのだとか。そうすると、そもそもIQが高い頭のいい人は先の仮説のうちパートナーを見つける余裕がないとか保守的とかいう説に信ぴょう性が出そうですが、そうではないデータもあるそうです。それは、IQが120を超えるような頭のいい男性は売春婦を訪れる可能性が高いというデータもあるのだそうです。これはむしろ、頭のいい男性はセックスパートナーを見つけるのが難しい、もっとはっきり言ってしまうと先の最後の仮説のように、女性にとって魅力的ではないということを示唆しています。

 Malloy氏の元記事では、頭のいい人はそれぞれ男性・女性としての魅力に乏しく、したがってセックスの経験も遅かったりそもそも少なかったりするという結論になりそうです。しかし一方で最初のグラフをもう一度よーく見てください。例えば、日本人のIQの平均は105、アメリカは98というデータもあります。高校生のセックス経験率のピークが90くらいというのは、平均的よりもちょっと知能が低い人が早くセックスを経験している(そしておそらくその後の人生でも多く経験する)ということが言えそうです。これは、私たちの直感とも合っている気がしませんか。知能の高すぎる人は男性も女性も性的魅力が乏しく、また本文の中でほとんど触れませんでしたが、知的障害かそれとの境界線級に分類されるIQが80未満は、知能の高すぎる人とは別の意味で性的魅力に欠けてしまう。普通よりもちょっとおバカなくらい(失礼!)の人が、男性も女性も性的魅力に溢れる人が多いということかもしれません。

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