2018年1月31日水曜日

「架空の友達」との会話が問題解決能力を育てる

子どもが創り出す「架空の友達」の存在は問題解決能力を高めるのに有効であることが判明 - GIGAZINE:

 今回の話題はちょっと耳慣れない「架空の友達」です。「架空の友達」なんて言うと独り言をブツブツ言っているアブナイ人を想像してしまいますが、ここでは空想上のお友達と話しながら遊ぶ幼い子どもを思い浮かべてください。幼い子が一人遊びをするときに架空のお友達に話しかけることを「Private Speech」と呼び、Private Speechには学習効果を高めるなどさまざまな効用があるのだそうです。

 Private Speechは2歳から7歳の子どもによく見られ、その効果については50年も前にLev Vygotsky博士とJean Piaget博士によって研究が始められたそうです。Private Speechには子どもの言葉遊びという側面ももちろんありますが、想像・リハーサル・応答・自己抑制など様々な役割があり、その頻度と問題解決能力に相関があることが明らかになっています。小学生になることくらいからPrivate Speechは減ってきますが、「自分自身に問いかける」行為は大人になってからも続き、やはり問題解決に大きく関連するのです。

 実は、自分はどちらかというと独り言が多い方で、大抵は自分で自分に対して何かを説明しています。インプットした情報を自分自身に対してアウトプットすることで、理解を深めたり、記憶に刻み込んだり、考えを整理したり...そういったことに寄与している気がします。だからと言って、自分の問題解決能力が高いかと言うとそれは分からないのですが、少なくとも自分なりの勉強法や思考を整理する方法は、まるで先生が生徒に解説するかのように自分に対してアウトプットするという作業が有効だった気がします。

 そして、Private Speechをよくする子どもは、架空のお友達がいることが多いのだそうです。ダラム大学のPaige E. Davis博士、Charles Fernyhough博士、ヨーク大学のElizabeth Meins博士の共同研究チームは、5歳の子どもがおもちゃで遊ぶ様子を観察するのと合わせて、「仮想の友達がいるか?」「その友達の名前や年齢は?」などを質問しました。結果は、46%に架空の友達がいて、さらに母親の半数は子どもに架空の友達がいることに気づいていたのです。そして、架空の友達がいる子どもは、いない子どもに比べて、自由時間に2倍も多くのPrivate Speechをしました。研究者は、空想上の友達との関わり合いは、現実世界の人との社会的交流と同じ役割を果たすと述べています。

 自分の4歳の娘が一人遊びする様子を見ていると、お人形に対してお母さんのように振舞って話しかけたりしているので、「ままごと」もある意味Private Speechに近いのかも知れません。そして、実際のお友達と遊ぶ様子と見比べても、一人遊びの時と話し方はあまり変わらなかったりするので、娘の頭の中ではお人形もお友達も同じように楽しく一緒に遊ぶ対象なのかも知れません。人はコミュニケーションのなかで自分の考えを整理する力や問題解決能力が養われて行きますが、いつもいつも他人とコミュニケーションが取れるわけではありません。そんな時、Private Speechでコミュニケーションの不足分を補って、経験値を高めているのかも知れないですね。

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