2018年2月22日木曜日

「普通の人」のハードル、上がりすぎてませんか?

「普通の人」のハードル、上がりすぎてませんか?:

 今回は、少し前にはてな匿名ダイアリーに投稿されていた記事を元に、普通って何だろうというお話を。

 元記事で問いかけられているのが、あなたが思う普通の人ってどんな人だろうかという問いです。自分が思う普通の人...自分の場合は40代男性なので、まあ普通に仕事をしていて、普通に結婚していて、普通に2人くらい子供がいて、あとは都内は無理かも知れないけど通勤一時間くらいのところにマイホームがあって。まあ、アルマーニの制服で有名になったような小学校に通えるほどお金持ちじゃないけど、子供の夏休みや冬休みに国内旅行くらいには行ったりなんかして。ところが元記事で指摘されているのは、これってすごくハードル高くないかということなんです。

 例えば、普通の家庭を描いたアニメの代表格「サザエさん」。都内の持ち家に二世帯で住んでいて、波平さんとマスオさんはエリート社員というわけじゃないかも知れませんが、普通に正社員として仕事をして残業もあまりなさそうです。都内の一軒家ですが、フネさん・サザエさんが専業主婦でいられることから考えても、波平さんとマスオさんは相当の高給取りでしょう。本当かどうかわかりませんが、ネット上では波平さんは商社課長で年収は955万円、マスオさんは別の商社の営業職で600万円と言われています。ちなみに「サザエさん」はキャラクターの学歴の設定もすごくて、波平さんは京大、マスオさんは早稲田ですし、フネさんは日本女子大、ノリスケさんにいたっては最高峰とも言える東大法学部。主人公のサザエさん本人だけが架空のあわび女子学園なのが、かろうじてご愛嬌。

 もう一つ、アニメ「クレヨンしんちゃん」も、主人公・野原しんのすけはぶっ飛んだキャラですが、舞台は普通の家庭という設定です。しかし、父・野原ひろしの設定は、身長185センチの35歳、ローンは残っているものの埼玉県に一軒家を持ち、妻・みさえと子供2人(しんのすけ・ひまわり)の4人家族。万年係長なんて言われていますが、商社勤めのサラリーマンで年収は650万円。ちなみに国税庁の調査によれば、35歳〜39歳男性の平均年収は499万円だそうですので、かなりの高給取りと言っていいでしょう。少し古い平成22年の国勢調査ですが、35歳〜39歳男性の既婚率は53%なので、35歳で結婚して子供を2人もうけているというのもある意味勝ち組と言っていいかも知れません。

 つまり、「普通」が描かれたとされているアニメも、実際の社会と比べてみれば決して普通じゃない、むしろ理想に近いんじゃないかと思うんです。そして、自分たちは「サザエさん」や「クレヨンしんちゃん」の世界が「普通」だと刷り込まれて育ってきましたが、実はその世界は「理想形」ですので、現実の人生はそれとはほど遠く、その世界と現実の人生の差を感じて幸福感が目減りしてしまっているように感じます。PerfumeのDream Fighterという楽曲の歌詞に、こんなフレーズがあります。

ねぇ みんなが言う普通ってさ
なんだかんだって 実際は多分
真ん中じゃなく 理想に近い


まさにその通りだと思いませんか。

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