2018年5月12日土曜日

最先端ロボットは不気味の谷を越えたか

(610) Getting some air, Atlas? - YouTube:

 今回はロボットの最前線の動画がYouTubeで公開されていたので、その動画のご紹介と「不気味の谷」は見た目に対して厳しくても動きに対しては寛容なのかもという話題です。そのロボットとは、以前、足で蹴られても転ばない四足歩行のロボットに対して、「かわいそう」なんていう的外れなクレームが出ているという文脈でご紹介したことがある、あのBoston Dynamics社が開発するAtlasです。

 2日前に公開されたその動画がこちら(↓)。「二足歩行」どころか、もはや「二足走行」ですよ!

 モーションキャプチャって技術があるじゃないですか。こんなやつ(↓)。人間が走っているところとAtlasが走っているところのモーションキャプチャ動画を見比べても、もしかしたら専門家でも見分けつかないんじゃないかとすら思えてきます。もはや「見た目」がロボットロボットしていること以外は、人間そのものの動きじゃないかとすら思えます。

 しかしあえて言うなら、途中で丸太をジャンプするところは、少しロボット然とした動きになっている気がします。それでも、昔見た映画「ロボコップ」の動きとも十分に渡り合えるくらいじゃないでしょうか。(2014年のリメイク版じゃなくて、オリジナルの1987年版の方の動きですよ)

 そして同時に公開された四足歩行ロボットの動画の方はこちら(↓)。階段を降りるときに後ろ向きになるところがなかなかキュートですね。こちらのロボットの動きは、犬や猫の動きに寄せるというよりも、もっと実用性を追求してのものに見えます。経路を逐一プログラムするのではなく、目的地を告げればそこへ行ってくれる、そんな産業向けか介護とか人間の補助にも適用できそうですよね。

 ロボットをどんどん人間に似ていくと、それを見る人の中にはある時点で違和感・恐怖感・嫌悪感・薄気味悪さのような負の感情が生まれます。そこのとを「不気味の谷」と言って、これまでこの山ちゃんウェブログでも何度かご紹介してきました。

 今回は「見た目」ではなく「動き」を人間に寄せてきているロボットですが、「見た目」を寄せたときに感じる不気味の谷よりも、「動き」を寄せたときの不気味の谷の方が「低い」気がします。つまり、見た目が人間に似ているロボットを見るとついつい粗探しをしてしまいますが、動きが人間に似ているロボットを見ても寛容な感情に包まれやすいんじゃないかと。見た目が人間に似ていると、認知においてこれは人間なのかロボットなのかはっきりせず不安になるので、ロボットだとはっきりさせようとバイアスがかかる。それに対して、動きが人間に似ていても見た目がロボットだと、認知の中ではロボットだと断定されるので、その安心感から寛容な気分になれるのかもしれない、なんて思います。

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