2018年6月9日土曜日

大谷投手ばりのスピードボールを投げる方法

大谷に挑戦! 高いマウンドから投げれば素人でも球速165キロ出せるのか?:

 相変わらず「Blog This!」が使えないので、手動操作で元記事のリンクを作りましたが、今回はあの二刀流・大谷投手に挑戦しようという話題です。元記事はねとらぼのQuizKnock氏によるものです。

 さて、挑戦とは言いましたが、大谷投手の165km/hの豪速球を素人が打ち返せるわけありませんので、ここは大谷投手と同じスピードボールを投げてみようという話題なのです。ん? 165km/hのボールを打ち返すより、投げる方がむしろ絶望的に無理・ムリ・むり。素人が同じ条件で大谷投手と張り合うことはできないので、ここは大きなハンデを貰おうというわけです。そう、「マウンドの高さ」というハンデを貰うことで、大谷投手と同じ豪速球を投げてみようという思考実験なのです。

 ピッチャーがボールを投げるマウンドというのは、グランドの他の部分よりすり鉢を逆さにしたように少し高くなっています。そしてピッチャーは、マウンドの傾斜を利用してスピードボールを投げているのです。公式ルールでは、高さは10インチ、傾斜についても規定がありますが、ここは思考実験ですので、我々素人に与えられるハンデではこの高さをもっともっと貰えるものとして、一体どれくらい高いマウンドから投げれば大谷投手と同じスピードボールが投げられるかということを考えます。


 話を簡単にするために、ここでは高校物理でやるような「エネルギー保存の法則」で考えます。マウンドの高さh(厳密にはマウンドの高さ+ピッチャーのリリースポイントの高さ)で速さvのボールを投げた時に、この高さというエネルギー(位置エネルギーと言います)がホームベース上でスピードのエネルギー(運動エネルギーと言います)に変わって速さuになるとすると、下の図のような計算式が成り立ちます。これがエネルギー保存の法則です。

 ここまで話を単純化してしまうと、我々素人が使う高いマウンドh' と大谷投手が使う普通のマウンドhでそれぞれエネルギー保存の式を書いてみて、ホームベース上でのスピードが同じ(uu')とすれば、下のように素人の使うマウンドの高さh'は、普通のマウンドの高さhにハンデ分を足した式で表されます。
この式に、ちょっと乱暴ですが大谷投手の手を離れた瞬間のスピードをv=165km/hとし(本当は手を離れた瞬間はもっと速い)、素人の投げるスピードv'=60km/hとし、本当のマウンドの高さh=0.254m、重力加速度(定数)じは9.8m/s2を使用すると、必要なマウンドの高さh'は..................なんと、93m!

 ピッチャーとホームベースの間は18.44mですから、20m弱のところに高さ93mもの山がそびえ立っているという奇妙な図(↑)になります。バッターはほとんど真上に感じるであろう78.6° という角度で大谷投手と同じスピードのボールがくるわけですから、角度がついている分、むしろ大谷投手よりも打ちづらいかも知れませんね。

 今回は話を簡単化するためにかなり無理な前提を置きましたが、素人が大谷投手ばりのスピードボールを投げるにはここまでハンデをもらう必要があると思うと、大谷投手の凄さをより一層実感する気がします。すでに投手として4勝、野手として6ホームランと、メジャーでも二刀流の活躍を見せる大谷投手。この勢いで活躍して欲しいですね。

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