2018年10月28日日曜日

子どもの学力のためには、亭主元気で留守がいい

子どもの学力は「母親の学歴」で決まる…? 文科省の衝撃レポート

 この山ちゃんウェブログでも何度か取り上げてきた、親の経済力や学歴と子どもの学力の関係。自分も実際に 2人の子どもを持つ親ですので、時に目をつむりたい残酷な事実ではありますが、今からでも挽回するすべはないものかと何度か取り上げています。今回はマネー現代の記事が元ですが、元記事自身も、今年4月に実施された小学6年と中学3年の「全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)」とそれに付随する保護者対象の「アンケート調査」が元になっています。

 まず、両親の学歴と子どもの学力についての相関は、興味深いことに父親との関係よりも母親との関係の方が大きかったのだそうです。例えば中3の数学Bでが、父親が高校高専卒の子どもの正答率は44.1%に対して、大卒の父親を持つ子どもは56.55%。確かに父親の学歴が子どもの学力に与える影響は存在しますが、母親の学歴と比べてみると、43.4%と60.0%というように、その差が拡大します。

 また、父親が単身赴任している家庭の子どもの学力が高いという、面白い傾向が見つかったのだそうです。小6と中3の全科目で、父親が単身赴任している子どもの成績が良く、特に中3の数学Aでは3.9ポイントの差があったそうです。逆に、母親が単身赴任の場合は学力が低いのだそうで、子どもの学力にとっては、父親よりも母親の存在が大きいことがよくわかります。

 次に、保護者の帰宅時間と学力の関係という、面白い相関が取られています。結果も面白く、父親は22時以降に帰宅(早朝帰宅を含む)する家庭の子どもが最も学力がかったのだそうです。例えば小6の国語Aの場合、父親が無職というケースで正答率が68.9%と最も低く、父親が仕事を持っていても、帰宅が遅くなるにつれて子どもの正答率が上がっていき、最終的に22時以降のとき77.9%で最高値になります。

 全体的には、全国学力テストと保護者対象のアンケート調査結果は、「金持ちの子どもは学力が高い」「学歴の高い親の子どもは学力が高い」という言説を裏付ける結果になっています。高収入・高学歴の親の子どもは同じように高収入・高学歴になり、逆に低収入・低学歴の親には同じような子どもが育つ。なんとも世知辛いことですが、データはこれが厳然たる事実として存在することを示しています。経済格差と教育格差が両輪でぐるぐると回って「再生産」するという説にはやはり説得力があります。

 しかし、そこまでは誰しも薄々感づいていた内容ですが、今回の元記事で特に面白かったのは「子どもの学力に与える影響は、父親よりも母親の方が大きい」というポイントです。端的に言えば、経済力や文化資本などが同等なのであれば、子どもの学力にとって
1)母親の学歴が高いこと
2)父親は有職であることが必要だが、帰宅は遅いか単身赴任であまり家にいないこと
3)逆に、母親は単身赴任などで家をあけないこと
というのがいい条件だということなのです。自分はまだ、この点をきちんと説明できる情報に出会っていないのですが、父親より母親、いやむしろ父親はしっかり外で稼いでくれれば教育に口を出さないくらいの方がいいとさえ言えそうなのは、とても興味深いと思います。何だか昔のCMみたいですよね、「亭主元気で留守がいい」とは。

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